NEC難病コミュニケーション支援講座 @名古屋

投稿者:マーチン 2011年9月25日
カテゴリ:講習会メモ

 平成23年9月24日(土) 25日(日) 「NEC難病コミュニケーション支援講座 @名古屋」を受講したので、レポートします。
 ※個人的なメモであり、発表者の公式な文章ではありません。

主催:日本ALS協会 愛知県支部
協賛:NEC CRS推進部社会貢献室、なごや福祉用具プラザ、ICT救援隊
http://www1.odn.ne.jp/alsaichi/

●【講義】文字盤の実習と携帯装置

・ICT救援隊 仁科さん
 透明文字盤の実習。患者さんの目を見る。文字盤を見ない。先読みしない。
 口文字盤。障害者が母音を口の形で示し、介護者が子音の行、例えば「いきしちに・・・」と読み上げて、合図してもらう。何も道具を使わないので作業中の手を休めて文字盤を取り出すこともない。
 エアペン文字盤- 心たっち (日立KE)
デジタルペンで指すと文字がパソコン画面に表示される。
 JALSAコミュニケーション支援委員会 文字盤入門
15個の文字盤の実例が掲載されている。
 東京都立神経病院 リハビリテーション科 透明文字盤コーナー
ファイルのダウンロードができます。
トーキングエイド、ボイスキャリー ペチャラ、レッツ・チャット
 

●【講習】伝の心・オペレートナビ

・ICT救援隊 今井さん
伝の心・・・パソコンを使用したことのない人でも使えるような工夫がされている。Ctrl+[X] でアプリだけ終了(Ver.5以降)。
・NEC 鈴木さん
オペレートナビ・・・パソコンを使用したことのある人にお勧め。細かい設定までカスタマイズできる。設定次第でかなりのWindows操作がスイッチ1つで可能になる。Windows 7 には対応していない。

●【体験】当事者から

・日本ADSL協会 近畿ブロック 和中さん 久住さん
 Mac と Windows と レッツチャット をベッドの前に配置されていて、頬の筋肉の動きで、額から伸ばした園芸用の針金を介してスイッチ操作をする。Skype、Yahooメッセンジャーを使用。
 足の第3指の動きだけでスイッチ操作の事例。スイッチは操作感の得られるものが望ましい。動く部分の機能維持も大切。
 ジョイスティックを足で操作できるように改造した事例。マウスの移動と左右のクリック、Enterキー、Spaceキー が使えれば、特別なソフトを使わなくても、ほとんどのWindows操作はできる。

●【講義】スイッチの適合

・川村義肢(株) 日向野さん
操作スイッチの設置の基本
1.運動方向に対して直交する位置に設置
2.安楽肢位で入力されない
3.生理的反射や生活活動では入力されない
4.固定力が強固な場所 = 安定した設置
 家族が簡単に設置できることと、当事者の満足度が評価になる。

・日本ADSL協会 近畿ブロック 和中さん 久住さん
 今まで作られた数々のスイッチの紹介。百均で購入された材料を工夫して使われています。フレキシブルシャフト、アルミワイヤー、ペンキャップ、スポンジ、ゴムまり、ピルケースなど。

●【講義】ナースコール

・日本ALS協会 愛知県支部 玉木さん
 病院によってプラグの仕様が違う。φ3.5プラグのスイッチでナースコールができることを希望されている方が多い。発信機と受信機がそれぞれ固定式か移動式かで4種類に分かれる。
テクノスジャパン ナースコール参照図

●【講義】オリジナル入力スイッチ作成

・ICT救援隊 今井さん
発砲スチロールにマイクロスイッチを埋め込んだスイッチ製作。
マイクロスイッチにリード線のついたφ3.5のプラグをはんだ付けし、マイクロスイッチの前にプラスチック板をかぶせる。誰でも簡単にできるように、材料にも手順にも多くの工夫がされている。

●【実習】オリジナルスイッチの活用

・ICT救援隊 仁科さん
フリーソフト「ハーティラダー」を、製作したゲームパッド改造品と、入力スイッチで操作する。
オペレートナビと同じようなことができる。設定すれば、Windows操作も可能。Windows 7 でも使える。
HeartyLadderワンタッチ短文入力パネル作成プログラム」を使えば、短文入力パネルを簡単に作成できる。

●【講義】コミュニケーション支援

・ひよこ訪問看護ステーション 山本さん
USBカメラを使ったスイッチの紹介。
コミュニケーションできた方が良いのか? パソコンを使うことだけがコミュニケーションではない。

●所感

 ALS患者の支援の経験豊富な方々の話が聞けたのと、伝の心やオペナビなどのソフトを実際に使うことができたことで、多くの情報を得られた。スイッチの適合性には、患者さんの気持ちになることと、よく観察していろいろなことに気づくことが必要であり、奥深さを感じた。


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